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役割論理について思うこと

どうもウェザーです。普段は動画を投稿しています。よろしければご覧ください。

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今回のテーマは「役割論理」です。

 

このブログにたどり着く方はご存じだと思いますが、念のため説明すると役割論理とはポケモン対戦における戦術の一つで、「ダメージレースとその中で相手にかける負担を重視し、圧倒的な火力でサイクルを崩壊させて絶対的な勝利をもたらす」戦術です。

これだけではよくわからないと思いますので解説しますと、この戦術の前提は『ポケモンバトルはサイクル戦』だということです。

 つまり初手の対面で不利な方は交代して相手に有利なポケモンを出す。以下その繰り返し。というのが役割論理が想定しているポケモンバトルです。そしてそのサイクルを崩すために火力に振ったポケモンを採用し、サイクルを崩されないように耐久に振ったポケモンを採用する=火力と耐久に振ったポケモンを採用することになります。

まあ詳しくは「役割論理wiki」で検索して調べてください。

 

ここからが自分の言いたいことなんですが、「論理的に考えたら先制技を入れるべきじゃないか?」ということです。

役割論理は高火力で相手のサイクルを崩すということに重きを置いているため、命中率が低いなどの例外を除けばそのポケモンの最大火力の技を採用します。例えばギャラドスに滝登りではなくアクアテールを採用するみたいな。かつその裏返しとして低火力の技を採用しません=先制技を採用しません。高火力の先制技があれば話は変わってくる(かつてのファイアローは、はやてのつばさブレイブバードを先制で打てたので先制技を採用できるといえるポケモンでした。しかし低耐久のためヤケモンになりえなかった。)のですが、現在のところそのような先制技はありません。

なので現在の役割論理的には先制技を採用するのはありえないとされていますが、そもそもの目的である「相手のサイクルを崩壊させる」ということに向かって突き詰めれば先制技を採用するべきとなるんじゃないかなと。

 

なぜそうなるかというと、単純に「相手のサイクルを崩壊させるスピードを速めることができる」からです。

例えばHP実数値200、S実数値100のポケモンAと、Aにタイプ相性上不利なS実数値99のBというポケモンがいたとします。AはBに有利なので、Bに対して繰り出すというサイクルを回します。つまりBはサイクルの中でAにダメージを与えることになります。

BがAに対して与えるダメージが60だとすると(乱数は考慮しません)、AはBに対して3回繰り出せることになります。

現在の役割論理では3回繰り出した後にAがもう一回攻撃できるのですが、仮にBが先制技を持っていて、そのダメージが20だとすると、Aは先制技で倒されて攻撃できなくなります。

これは本来ならAはBに対して3回繰り出せたはずが、Bが先制技を所持していたために実質的に2回しか繰り出せなくなった(3回目に繰り出しても何もできずに倒されてしまうため)ということです。

AがBに対して繰り出せなくなった時点でそのサイクルは崩壊しているため、「先制技を所持していたため相手のサイクルを1ターン早く崩壊させることができた」ことになるわけであり、役割論理が目指す「サイクルを崩壊させて絶対的な勝利をもたらす」に合致しています。

 

想定される反論としては、「受け出してきた相手に交換読みや役割破壊として弱点を突けるから先制技を入れずに技範囲を広げたほうが良い」というのがありそうですが、それに対しては

①交換読みは相手の行動に依存する=不確実である。

②「こちらが役割破壊技を所持しているなら相手も所持している」と考えるのが自然であり、だとすればこちらが確実に目の前の相手を倒さなければ逆に倒されると想定せざるを得ないので、論理的には有利な立場で役割破壊技を打つことができず、不利な立場の場合そもそも交換するべき。

③仮に失敗したら目の前の相手を倒すことができない=「サイクルを崩壊させて絶対的な勝利をもたらす」から遠ざかる。

④タイプ一致技は多くても二つであるから、その二つの技と相性補完に優れている技を採用しても技スペースは余る

と返したい。

 

役割論者の方々は(一部を除いて)頭が固く教条主義に囚われている。「先制技はありえない」ということを守るということが第一目的になってしまい、相手のサイクルを早く崩壊させるという本来の目的を無視してあれやこれやと議論をしているが、そんなことをしているようでは絶対勝利なんて程遠いでしょう。この記事を見てくれた論者が「戦術は勝つためにある」ということを思い出してくれることを願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミステリーサークルを真面目に議論する人たちの気持ちになって書きました。以下ダイマ